最近思う事　No.１ (2001年12月まで)

2007 2006　2005　2004　2003　2002　2001　

2001/12/21　お金を掛けずに楽しく生きる

倉敷の展示会に行って来ました。９月の同時多発テロ事件以来日本国内はおろか、オーストラリアのギャラリーでさえビジネスに影響が出ていると連絡が入りました。にもかかわらず倉敷の明かり展でも割と大きな作品も売れてほっとしました。ついでに瀬戸大橋を渡り、松山、その先の大洲市まで行って来ました。展示会の帰りには城之崎温泉の一泊３０００円の宿でカニコース（夕食代が５０００円）。はためには優雅にみえるかもしれませんが案外生活費はかかっていません。二人で一ケ月（電話、電気、ガソリン、食費、etc）約１０万円です。その内訳は、野菜、お米は自家製、ストーブの燃料はただでもらった薪、家は古材を利用して自分で建てたもの、車は中古で２５万円と３７万円。タバコは吸わず、一日に発泡酒１本（１０５円）スキンヘッドのため理髪店には行かず自分で刈ります。海外での展示会も５回やりましたがいつもディスカウントチケット（オーストラリア、ニューヨーク、カナダまで往復約8万円から９万円、現地では知人宅に滞在するので日本に居る時とほとんど変わりません）お金をかけなくても楽しく暮らせます。

2001/12/9　倉敷

13日から倉敷のサロンドヴァンホーへ明かり展に行ってきます。（展示会は14日から20日）詳しいことは「展示会」というページを見てください。何かと暗い話題の多い世の中、少しでも明るくというコンセプト？照明ですから確実に明るくなります・・・。そういえば最近ウィルス入りのメールがやたら来ますが皆さんは大丈夫ですか？タイトルに[Re:]と入っているのが特長です。早めのパブロンじゃなくてワクチンソフトを入れましょう。

2001/11/30　なぜガラス吹き？

吹きガラス関係のホームページを見ているとガラス窯や道具、材料の話が多いですね。「何を」「なぜ」作るのかというようなところが少ないように思います。
私の場合旧式の窯で独学、再生の材料ですので「透明」、「均一」には程遠いものになります。ガラスに限りませんが技術が発達して何か本来の路線から外れてきたところもあるような気がします。
人間でもそうですが、若くて、健康で、頭が良く、格好もいい、経済的にも余裕がある人を良いとすると、ほとんどの人は外れてしまいます。年寄りだって、ハンディキャップがあったって、貧乏だっていいじゃないか。みんなそれぞれすばらしい。そんな思いを私の泡だらけ、不均一のガラスを通じて感じてもらえたらと思います。

先日「横川ガラス館」に行って来ました。今月いっぱいで閉館するとのことで、いらないガラスカレットやバッチを２トン程もらってきました。産業廃棄物として捨てられるところでしたが社長の田島さんも「生かしてくれるところがあると嬉しい」と言ってました。がんばらなくちゃ！！

2001/11/24　片腕で吹きガラス

なかなか毎日更新なんてわけにはゆきませんが・・・
私はガラス制作の際は一人で作業をしています。一人の方が集中できるし、本当のところ工房も狭いし、アシスタント雇うとお金もかかります。
ポンテも自分でつけます。そのため普通より短い吹き竿ですので軍手をしています。濡れた新聞紙などを使えないので、職人さんが使う鉄のボールのような「鉄リン」を使います。ベンチに座って作業する時間的余裕は無いので立ったままです。
２年ほど前にオーストラリアで展示会したとき友人が片腕の吹きガラス作家を見たといって写真を撮ってきました。
参考までにその写真をつけておきます。用はやる気があれば一人どころか、片腕でも吹きガラスはできるということです。
希望を与えられた気がします。左足でパイプを回しているのがわかりますか？

2001/11/13　ツリーハウス

９月にベルギーのブリュッセルで私の吹きガラスの展示会が開催されましたが、その直前にNYで同時多発テロ事件がおき、僕らは直前で渡欧をキャンセル、展示会場がEU本部の近くで、NATOの本部もあるという。パーティの日にはEU首脳会議が開かれ、街の中は厳戒態勢となってすべての車両をストップ。それでも７５人ほどのお客さんがパーティに来てくれたとのことです。（ちなみに普段なら２〜３００人）。その後アフガン戦争にまで発展してしまい世の中暗い事ばかり。
せめて何か明るい話題でもと、ガラス工房の前にある大きな桑の木にツリーハウスを作ってしまいました。大きな鳥小屋？のようです。泊まることもできそうな大きさです。